~ Edu-sophia ~ えでゅそふぃあ

教師支援の実践を通して思うことや考えたことを書いていきます。教師教育分野の発展につながり、より良い教育への一助となること願っています。

授業はコミュニケーション

授業力って何だろう。

最近、これについてずっと考えている。どの角度からの見方でそれを語ればいいのか、まずそこでつまづいてしまっているが、最近「授業は先生と生徒の1対全(クラス全員)のコミュニケーションだ」と思う。だから、先ずそのコミュニケーションを豊かにすることが授業力を上げる第一歩ではないか、と。

 

授業の大方は教科指導を行っているわけで、その観点からいえば、授業力とは教科の指導の力量があることを指すのだと言える。しかしながら、教科指導に関わる技術や道具(授業アイデアと言われるものやハウツー的要素を含むもの)をいくら自分の引き出しに入れることができたとしても、それを使う教師自身がそれらを使うことのできる力を身に付けていなければ、素晴らしい技術や道具は持ち腐れしてしまうわけで。だとするならば、教師が技術や道具を使いこなせるような力を身に付けることが先決だと言っても過言ではないだろう。

すると、その力を身に付けるにはどうするのかにフォーカスして取り組むことが、授業力を向上させるためには先ず優先されるのだろう。このような前提を踏まえ、授業観察を続けてきたところ、このように思うようになった。

「授業は教師と生徒のコミュニケーションだ」

一人の教師 対 生徒(クラス人数)、要するに、授業というのは、毎時間1:40(最大数)のコミュニケーションを通して営まれている、ということである。当たり前のことじゃないか、そう言われるかもしれない。しかし、その当たり前のことが、あまりに当たり前過ぎて、我々はそこに大事なポイントが存在することに気付かずにきてしまったのではないだろうか。

 

当たり前のことであり、最も基本的なことである。だからこそ大事な、注目すべきポイントなのだ。最も基本的にして最重要である、1:40のコミュニケーション、果たしてそこは十分に機能しているのか。そこをしっかり検証することが、授業力向上を図るための最初の段階であろうと、自分なりに仮説をたてた。2年少々、毎日授業観察をしてきた経験から立てた仮説だ。

 

さて、次のステップとして何をするとよいだろう。

コミュニケーションがちゃんととれているかどうかは、当事者同士の確認と、第三者による観察とフィードバックによりある程度確かめることができる。

生徒への授業アンケートと、観察者(私)のフィードバック、ということになるだろうか。これらをどうやっていくことができるか…具体策を検討しなければ。

 

最後に。

忘れていけないのは授業力を高めるのは、私でなく授業実践者である、ということ。

授業をする先生自身が、自分を変えたいと思っての取り組みであることが前提である。先生が自身の変化(成長)に主体的にかかわることに対し、私ができるのは、それをサポートすることだけなのだから。